【極上】AVIOT TE-ZX1-PNK (ピヤホン7) レビュー|完全ワイヤレスイヤホンの音質はこれ以上望まない

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2024年2月2日に発売されたAVIOTの新作完全ワイヤレスイヤホン「TE-ZX1-PNK」を運良く発売日に購入できたのでレビューする。

ここがスゴイ
  • “トライブリット5ドライバー”によるクリアで臨場感溢れる極上サウンド
  • ノイズキャンセリング・外音取り込みも同価格帯で上位クラス
  • マルチポイント・生活防水など使い勝手も◎

「TE-ZX1-PNK」は同時発売の「TE-ZX1」をベースにして、ロックバンド「凛として時雨」のドラマーである「ピエール中野」さんがサウンド監修した特別モデルだ。通称「ピヤホン7」とも呼ばれている。

前作の「TE-Z1PNK(ピヤホン6)」は2022年12月23日に発売されており約1年1ヶ月振りの新作となる。完全ワイヤレスイヤホンの周期としてはかなり早い部類に入る。AVIOTの本気度がよく分かる。

かなり期待して「TE-ZX1-PNK」を購入したが、期待を上回る素晴らしいクオリティのイヤホンに仕上がっているように感じた。早速詳細を見ていこう。

目次

スペック

項目スペック
ドライバートライブリッド5ドライバー
(10mmダイナミック+平面磁気駆動型+BA×3)
Bluetooth5.3
対応コーデックAAC,SBC,LDAC
ノイズキャンセリング
外音取り込み
バッテリー単体:最大8時間
ケース込み:最大20時間
充電端子USB-C(10分で1時間使用可能)
マルチポイント2台
専用アプリ
防水性能IPX4(防沫)
独自機能アーティスト監修独自サウンドガイダンス
アーティスト監修イコライザー
イヤホン探知機能
重量本体;左右それぞれ7.1g
ケース:64g
付属品シリコンイヤーピース:S-short/S-tall/M-short/M-tall/L/XL
ウレタンイヤーピース:M/L
ケーブル:USB-A – USB-C
カラビナ
セミハードケース
発売日2024年2月2日
価格49,500円(税込)

注目すべきはやはり「トライブリッド5ドライバー」という異次元のドライバー構成だ。それぞれ強みの違う3種類計5つのドライバーが連動することで、ダイナミックさと繊細さを併せ持ったハイクオリティな音を耳に届けてくれるとのこと。

コーデックについてはAptX系の対応はない、ハイレゾを楽しみたい際はLDACに対応した機種が必要。せっかくの高級イヤホンなので対応のスマホでの使用がベストだが、正直誤差程度の違いしかないのでコーデックは気にしなくていいと思う。

金額はピヤホン6から大幅にアップしており、ワイヤレスイヤホンはついに5万円台に突入しようとしている。今後も買い続けていけるのかとても不安だ。

この商品に5万円払う価値があるのかこの記事を参考にご検討いただければ幸いだ。

開封&ペアリング

パッケージ・付属品

シルバーの箱に包まれた「TE-ZX1-PNK」外箱の時点で特別感が漂いまくっている。

中を開けると早速本体の登場。

本体は後に回して先に付属品をチェック。まずはイヤーピースから。

シリコン6サイズ+ウレタン2サイズと大量に入っているので耳に合うものが確実にあるはずだ。どんなイヤホンでも最大サイズを選ぶ私の場合はシリコンのXLサイズがちょうど良かった。

イヤーピース
  • シリコンイヤーピース:S-short/S-tall/M-short/M-tall/L/XL
  • ウレタンイヤーピース:M/L

他にもオリジナルデザインのセミハードケースやカラビナが付属しており本体を保護して持ち運びできそうだ。

AVIOTのロゴが書かれたケーブルも付属している。

付属品はこちらで以上だ、続いて本体を見ていこう。

デザイン

本体はこちら。前作からは大幅に刷新されてメカニックな男心をくすぐるデザインとなった。

またカスタムIEMによくある耳にフィットするような立体的な形状になっている。

高級有線イヤホンを買ってしまったかのようなワクワク感がある。

黒く光沢のあるボディに金のラインが施されておりメカニックさと高級感を兼ね備えたデザインだ。

ケースはこちら。表面はヘアライン加工が施されている。

ケースの内側にはピエール中野さんのキャラが描かれている。

背面にUSB-C端子とリセット用のスイッチがある。

サイズ・重量

イヤホンの筐体サイズは大きめだ。小型を売りにしているWF-1000XM5と比べると結構違う。標準的なサイズ感のEAH-AZ80と比べてもさらに大きいので大型な部類に入るだろう。

ケースサイズもそこそこ大きい、WF-1000XM5と比較するとこんな感じだ。厚みは同じくらいなので省略。

ペアリング

充電がある状態でケースから取り出し、右側のタッチセンサーを4.5秒長押しするとペアリングモードになる。

端末のBluetooth設定画面から「AVIOT TE-ZX1-PNK」を選択すればペアリング完了だ。非常に簡単。

専用のアプリでもペアリングができるためどちらを使用しても問題ない。

実際に装着

完全ワイヤレスイヤホンしか使ってきていない私にとっては「TE-ZX1-PNK」の本体はやや大型で「本当に耳にフィットするのか」と少しドキドキするものだったが、驚くほど耳にすっぽりと収まって非常に装着感がいい。

耳から少し飛び出るのでイヤホンつけてる感があるし、装着してることを忘れて着替えたりすると引っかかって落とすので要注意。

とはいえ装着して普通に生活しているだけで落とすなんてことはなく、かなり安定感があるのでその点はご安心いただければと思う、

音質

いよいよ「TE-ZX1-PNK」の大本命である音質をレビューしていく。ポイントは以下の4点だ。

Point
  1. 圧倒的にクリアで繊細な極上サウンド
  2. 輪郭のはっきりした”うねる”低音
  3. 情報量の多く華やかな中高音
  4. 豊かな音の広がり(窮屈さを感じない)

圧倒的にクリアで繊細な極上サウンド

引用:aviot.jp

とりあえず音質には度肝を抜かれた。めちゃくちゃ音像がクリアで3万円台のイヤホンで聞こえなかった細かいニュアンスまで耳に届く。金額の分だけしっかり音質にも差を感じられる仕上がりになっている。

これまでの3万円台のハイエンドイヤホンとは格の違いを感じる。
恐るべし「多ドラ」の世界。

高級な有線イヤホンにも用いられている金属ノズルが採用されており、音のバランス調整と不要な振動の軽減に貢献してくれているらしい。

輪郭のはっきりした”うねる”低音

低音は輪郭が非常にはっきりしている。イコライザーがフラットな状態ではズンズンと押し寄せるような質量感はそこまで感じないので、「ノリノリ」というよりは「しっかり聴こえる」という印象だ。

低音のパワー不足を感じる場合はアーティストコラボのイコライザー「中野雅之」を選択することで力強い低音を鳴らすようになる。私はこれを使用している。

情報量の多く華やかな中高域

中高域に関してはとにかく情報量が多く、音源の細やかなニュアンスまで聴こえてくるのが特徴だ。

3機搭載された「バランスドアーマチュアドライバー」によって繊細な中高域をリッチに鳴らしてくれているという仕組みになっている。

豊かな音の広がり(窮屈さを感じない)

ドライバーを複数重ねたことによってなのか、音場に圧倒的なゆとりがある。

従来の完全ワイヤレスイヤホンは大口径のダイナミックドライバー1つのみの単体構成となっていることが多いが、TE-ZX1-PNKは3種類計5つの多重構成になっていて、それぞれのドライバーが得意な音を鳴らすのでものすごい音に余裕がある。

ノイズキャンセリング&外音取り込み

ノイズキャンセリングは上位クラス

引用:aviot.jp

ノイズキャンセリングは「最強」というほどではないが、「準最強」ぐらいの性能はある。

BOSE「Quiet Comfort Earbuds 2」、SONY「WF-1000XM5」、Apple「AirPods Pro 2」が最強クラスで、それらよりは一段劣る。

個人的には十分に強いと感じた。これぐらいあれば十分。

外音取り込みは使いやすいが自分の声が結構気になる

引用:aviot.jp

外音取り込みもしっかりと問題なく使える品質となっている。

外の音の聞こえはいいが、自分の声が耳の中で反響しているような感覚があるので発言が多い会話の時は少しやりづらさを感じる。

機能性

マルチポイント・IPX4の防滴性能で使い勝手良し

機能面については基本的に必要なものは揃っていて、2台同時接続できるマルチポイント機能やIPX4相当の防滴性能があるので日常使いにおいても便利だと言える。

実際にスマホとPCの両方に接続しておけば切り替えなしにweb会議に出席したり電話を受けたりできる。完全ワイヤレスイヤホンにとってマルチポイントはもはや必須機能と言える。

アプリがシンプルで使いやすい

引用:aviot.jp

アプリは非常にシンプルで、すぐに使い慣れると思う。

中身は機能もりもりということはなく必要最低限という印象。

豪華アーティストコラボのイコライザーと操作サウンド

個人的にこれは購入前から期待していた箇所で、実際に体験して良いと感じた部分でもある。

そもそもイヤホンのチューニング自体が「凛として時雨」の「ピエール中野」さん監修ということだが、それに加えて今作は「BOOM BOOM SATELLITES」や「THE SPELLBOUND」で活躍する「中野雅之」さんが監修したイコライザーと操作サウンドが実装されている。

実際にアプリ内でこの辺りも簡単に選択することができる。中野雅之さんのイコライザーは低音がゴリっと持ち上げられるので迫力が倍増する。ロック・ポップス・EDM好きはこれを選んでおけば間違いない。

また今後は「MONDO GROSSO」などで活躍する「大沢伸一」さんや、「クラムボン」の「ミト」さんが監修したものも追加される予定だ。これも楽しみ。

元々「中野雅之」さんのファンだったのでこれはかなりテンションの上がる要素だ。

良いところ

妥協のない極上の高音質

やはり最大の強みは音質だ。「トライブリット5ドライバー」という贅沢すぎるドライバー構成によって異次元の緻密さと広がりがある。まさに「極上サウンド」と呼ぶに相応しい妥協のない高音質イヤホンだ。

低音から中高音までバランスの良い設計になっているので、迫力に関してはイコライザーがフラットのままだと少し物足りないのだが、コラボイコライザーの「中野雅之」を選べば低音をがっつり持ち上げられて迫力を強化できるので問題なし。

音質に関しては完全ワイヤレスイヤホンの一つの到達点だと感じた。これ以上良くなっても多分耳が聞き分けられない。

ノイズキャンセリングの強力さ

引用:aviot.jp

ノイズキャンセリングがかなり強力だった。

5万円以下のイヤホンの中だと「準最強クラス」で、SONY「WF-1000XM5」よりは一段劣る。

とはいえ十分に強いので日常生活において困ることはなさそう。

豪華アーティストコラボのイコライザーと操作サウンド

このイヤホン独自の要素で、音楽好きとしてはかなり嬉しい内容だった。

発売時点で実装されている「中野雅之」さんのイコライザーと操作サウンドはまさに普段の音楽活動のスタイルが反映されているように感じられ、音楽体験への没入感を高めてくれる。

気になるところ

ケースが大きい&開けにくい

本体サイズが大きいので仕方のない部分だとは思うが、ケースサイズがやや大きい点は少し気になる。

厚み自体がそこまででもないので、ポケットには入るのだがもう少し小さかったら良いなと思った。

「WF-1000XM5」や「AirPods Pro」がものすごく小型な部類ではあるのだが、持ち運びを考えるとやはりこのサイズ感が理想的だ。

そもそも本体が多ドラ搭載によってやや大型なのでケースの小型化は限度があると思うので、この点は圧倒的な高音質のおかげで飲み込めるデメリットだと考えている。

ワイヤレス充電に非対応

ワイヤレス充電に対応していない点はデメリットの一つだ。

給電の際には毎回ケーブルを使用する必要がある。

個人的にどうでもいいポイントではある

高い

税込49,500円の超高級イヤホンだ。高いと言わざるを得ない。

もちろん素晴らしい商品なのできっと5万円を払っても満足できるとは思う。コスパが悪いとは全く思わない。

ただシンプルに高い、各社完全ワイヤレスイヤホンが売れまくるのでどんどん高級化している印象だ。どこまで上がっていくのだろうか。

まとめ|妥協のない異次元の高音質

完全ワイヤレスイヤホンの音質は「TE-ZX1-PNK」によって一つの到達点に辿り着いた。

「トライブリッド5ドライバー」によって鳴らされる極上サウンドが、1ランク上の音楽体験を提供してくれる。

それでいてノイズキャンセリングはかなり強力でマルチポイントなどの必要な機能も一通り備えている。今や人々の生活の一部になっている完全ワイヤレスイヤホンだが、「TE-ZX1-PNK」においてもその役割はしっかり果たしてくれる。

また豪華アーティストコラボによるイコライザーや操作サウンドという独自のコンテンツが、日々の音楽を聴く体験をより一層楽しませてくれる。

5万円というとんでも高級イヤホンではあるのだが、音楽好きにはぜひ一度体験してみてほしいと思える商品だ。

この記事が参考になれば幸いだ。

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