【BTD600 vs BT-W5】AptX-Adaptive対応Bluetoothドングル比較レビュー

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ハイレゾを求めてAptX-Adaptive対応のBluetoothドングルを購入

いいワイヤレスイヤホン(Momentum True Wireless 3)を手にしたことでより高音質を追求したいという欲望が生まれた。高音質=ハイレゾということでハイレゾを試してみる。

SennheiserのMomentum True Wireless 3はBluetoothコーデック「AptX-Adaptive」に対応していて、対応端末と接続することでハイレゾ相当の音楽の転送が可能となる。もちろん音源自体がハイレゾ相当であることも必須条件だ。

今回はスマホからハイレゾ相当の音源をイヤホンに送るためにAptX-Adaptive対応のBluetoothドングルを2種類購入してみたので紹介しながら比較する。

Bluetoothドングルは端末に差し込むことで、イヤホンへのBluetooth送信を代わりに行うアイテムだ。スマホからBluetoothでイヤホンにデータを送っていたところ、スマホからドングルへ有線接続でデータを送り、ドングルからイヤホンにBluetoothでデータを送るという構造になる。イメージは以下を参考に。

スマホから直接接続

【スマホ】 →Bluetooth(AAC,AptXなど)→ 【ワイヤレスイヤホン】

Bluetoothドングル経由

【スマホ】 →有線接続→ 【BTD600】 →Bluetooth(AptX-Adaptive)→ 【ワイヤレスイヤホン】

※Creative「BT-W5」については現在公式サイトでのみ取り扱いとなっている。

BTD600 vs BT-W5|スペック比較

比較項目SENNHEISER「BTD600」CREATIVE「BT-W5」
Bluetooth5.25.3
コーデックaptX Adaptive, aptX, SBCaptX Adaptive、aptX HD、aptX、SBC
オーディオ解像度最大16bit/48kHz最大24bit/96kHz
互換性Windows、Mac、PS5(公式に記載ないが一応動作した)Windows、Mac、PS5、PS4(USB C-A変換アダプター利用)、Nintendo Switch ドック モード(USB C-A変換アダプター利用)/携帯モード
本体端子USB-AUSB-C
付属品USB-C変換プラグ、説明書USB-A変換プラグ、説明書
重量本体のみ:2g
変換プラグ装着時:5g
本体のみ:3g
変換プラグ装着時:6g
価格8,580円6,800円

カタログスペックだとCREATIVE「BT-W5」が明らかに優れている

最も大きな違いは本体の端子だ

SENNHEISER「BTD600」

内容物

本体(USB-A)、USB-C変換プラグ、説明書など

PCへの接続を主目的としているので本体はUSB-A端子が採用されている。Androidスマホに接続するときは変換プラグを使用する。

CREATIVE「BT-W5」

内容物

本体(USB-C)、USB-A変換プラグ、説明書など

本体はUSB-C端子が採用されている。USB-A端子への変換プラグを装着するとかなり長くなるので折れないように注意したい。

端末に差し込んで簡単ペアリング

スマホに差し込んで説明書に従いながらイヤホンと接続する。方法は非常に簡単でワイヤレスイヤホン、ドングル両方をBluetooth接続待機状態にするだけで接続が完了する。ドングルをBluetooth待機状態にする方法はどちらも本体のスイッチを数秒間長押しするだけだ。

このときドングルを差し込んでいるスマホのBluetoothはOFFにした方がいい、ONになっているとスマホに優先して接続されることがある。

実際にスマホに装着すると尻尾みたいになる。落として折れたりしたら大変なことになりそうなので基本は家の中でデスクに置きながら使用するのが良さそう。

AptX-Adaptive&ハイレゾによる音質の変化は微小

BTD600はUSB-C変換端子を装着するとやや大きい

導入前の音楽再生環境はこのような感じ。

スマホ(Galaxy Z Fold 4)→イヤホン(Momentum True Wireless 3)

接続:aptX(48kHz、16bit)
音源:AppleMusic高音質音源(AAC、256kbps)

Bluetoothドングルを中継させることでスペックが下記のように変化した。

BTD600経由

接続:AptX-Adaptive(48kHz、16bit)
音源:AppleMusicハイレゾロスレス音源(ALAC、24bit、192kHz)

BT-W5経由

接続:AptX-Adaptive(96kHz、24bit)
音源:AppleMusicハイレゾロスレス音源(ALAC、24bit、192kHz)

愛してやまないバンドBring Me The HorizonのThroneを聴き比べてみた。音源はApple Musicのハイレゾロスレス音源を使用した。

正直に言うと、音質の違いはほぼ分からなかった。アプリ「Sennheiser Smart Control」でAptX-Adaptive接続になっていることを確認しながら音楽を再生していたが、切り替えても気のせいレベルでしか違いを感じない。

僅かに音の輪郭が明瞭になった気がするが正直確証を持てない。平凡な耳の持ち主である私にははっきり知覚できない程度の違いだ。

AptX-Adaptiveの魅力は「低遅延」にあり!

かなりの低遅延でスマホの音ゲーもなんとかできる

AptX-Adaptive接続のメリットは高音質だけではなくその低遅延さにもある。映像と音のズレをほとんど感じさせない。

アクションゲームは快適に遊べる。音ゲーもなんとか遊べるように感じた。

音質以上に低遅延でワイヤレスイヤホンと接続できるという点の方が価値が高いように感じた。この点に価値を感じれる人には購入をおすすめしたい。

有線イヤホン買えよって意見もあると思うが、ドングル+ワイヤレスイヤホンの方が個人的には快適に感じる。経験上イヤホンは大抵コードから壊れるのでコードレスであることはリスク軽減とも言える。

PC、各種ゲーム機の音声をBluetoothで楽しめる ※注意点あり

NIntendo Switch 有機EL
PS5
BTD600

PS5:接続○、音質×(こもった音)、遅延△
Nintendo Switch:接続×

BT-W5

PS5:接続○、音質○、遅延×(ゲームに支障有り)
Nintendo Switch:接続○、音質○、遅延×(ゲームに支障有り)

Nintendo SwitchやPS5、PCにドングルを差し込めばBluetooth接続が可能となるので、賃貸などで音を出しにくい環境でもゲームを楽しめる。BTD600の方はNintendo Switchに対応していないので要注意。

Bluetooth非対応の機種をBluetooth対応に変えれるのはとても便利。有線イヤホンでコードを2mとかに延長して接続するより明らかにスマートではある。

しかし正直実用的ではない、特にゲーム機に繋いだ時の遅延は半端じゃない。アクションゲームはまず無理。ゲームが快適に遊べることは期待しない方がいい。

M1 MacBook AirにBTD600を接続
M1 MacBook AirにBT-W5を接続

まとめ:CREATIVE「BT-W5」がおすすめ

カタログスペック、金額、実際の使用感どれを取ってもCREATIVE「BT-W5」一択のように感じた。PCでの使用を主に考えている人には本体がUSB-A端子のBTD600が良いだろう。

改めてAptX-Adaptive&ハイレゾの音質にに対しての過度な期待は禁物だ。平凡な耳だと知覚できない程度の差でしかない。一方で両者ともAptX-Adaptiveによるスマホへの低遅延接続とBluetooth非対応機種の音声をBluetoothで送信できるようになるところに大きな強みがある。

この点に魅力を感じられる方には購入をおすすめしたい。

Creative「BT-W5」については現在公式サイトでのみ取り扱いとなっている。

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