SONYの最新完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」に使うイヤーピースの正解を求めてはや半年。
AZLAから新作のイヤーピース「AZLA SednaEarfit Foamax Standard」が登場したので早速購入してレビューする。
「WF-1000XM5」やその他のイヤーピースについてのレビュー記事も読んでない方はぜひチェックしてみてほしい。
SONY「WF-1000XM5」の純正イヤーピースは少し悩ましい
形状が若干耳に合わない
純正イヤーピースは形状が台形で、素材がポリウレタンフォームなのでやや硬めだ。
また最大サイズのLでも私の耳には若干小さく感じる。これは完全に私の耳が悪い。
一方でジャストフィットした時の性能の良さはピカイチだと思うので耳の穴が大きくない方は純正イヤーピースが最高の選択肢になるだろう。
SONY「WF-1000XM5」のノズルにはフィルターがない
SONY「WF-1000XM5」のノズルにはフィルターがない。純正のイヤーピース側にフィルターが装着されている。
つまりフィルターが付いているイヤーピースを購入するか、フィルター無しのイヤーピースを使ってこまめに清掃をするか、のどちらかになる。
こんな小さくて精密な機械をこまめに清掃するなんてどう考えてもきつい。
フィルター付きで装着感の良いイヤーピースが欲しい
ノズルにフィルターがないWF-100XM5のイヤーピースはフィルター付きであることが必須条件だ。その上で純正イヤーピースより装着感が優れているものが欲しい…
そんなことを考えていると、AZLA(アズラ)から「AZLA SednaEarfit Foamax Standard」が新登場したので購入レビューしてみた。
「AZLA SednaEarfit Foamax Standard」を開封&装着
開封
Lサイズイヤーピース2組セットを購入した。
開封。
フォームタイプでドーム型のイヤーピースだ。WF-1000XM5純正のイヤーピースと比べると素材は柔らかいが身が詰まっている感がある。密閉感に期待できそうだ。
最重要の耳垢フィルターはしっかり装着されている。
純正のイヤーピースよりフィルターの目は荒め。
フォームタイプ&ドーム型で装着感と密閉感が高い
フィルター有り
「WF-1000XM5」に装着するとこんな感じ。装着は難なくできるし、使ってて外れそうな不安感もない。
耳垢フィルターも問題なし。
また純正と比べて長さ(深さ)にほぼ差はない。
ほぼサイズは同じということで充電ケースにも干渉しない。これは本当に重要。
実際の装着方法
実際に装着するときには、一度フォームを指でギュッと潰して小さくしてから耳に入れる。しばらく待つと耳の中でフォームが形状復元して装着完了だ。
潰してから復元するまでの時間が公式で30秒と言われてて、ゆっくりを時間をかけて耳にフィットするようになっている。慌てて装着しなくても良いのは地味にありがたいポイント。
「AZLA SednaEarfit Foamax Standard」メリット
音の迫力が一段アップ
音は低音の質量感が増して迫力がかなりアップした。フォームタイプのイヤーピースらしい低音のパンチを楽しむことができる。
一方でクリアさが少し甘くなった印象を受けた。この辺りはどうしてもトレードオフになってしまうようだ。
純正のイヤーピースでパワー不足を感じる場合は非常におすすめできる。
個人的には全体の輪郭を大事にしたいので好みとは少しずれたが、迫力を増強したい人には打ってつけだ。
装着感が良い(圧迫感がない)
純正イヤーピースと比較してやはり装着感がいい。フォームタイプでドーム型なので耳にすっぽりと収まる。
またフォームタイプにありがちな耳の圧迫感もそこまで感じず非常に快適だ。
耳垢フィルター部分が蜂の巣状になっていることで柔軟に伸縮し、耳への圧迫感を減らしつつも密閉してくれているらしく、この辺りはAZLAの技術が光っているポイントだ。
フォームタイプとしては長寿命
フォームタイプのイヤーピースは汗や皮脂で消耗しやすいが、「AZLA SednaEarfit Foamax Standard」は表面に薄膜のコーティングが施されているので一般的なフォームタイプイヤーピースと比較しても消耗しにくく長寿命だ。
豊富なサイズラインナップでどんな耳にもぴったり
サイズのラインナップはS~Lまで5段階あるのでどんな耳でもぴったりのサイズを選ぶことができるはずだ。
耳の穴が大きい私もLサイズでジャストフィットした。WF-1000XM5に合わせる場合は同じサイズのイヤーピースを買えば問題ないと思うが、3サイズセット(MS+M+MLセットなど)の販売などもあるのでそちらを購入しピッタリのものを探っていくのがより良いとは思う。
「AZLA SednaEarfit Foamax Standard」デメリット
装着感・密閉感は非常に良いのだが引き換えに失ったものがある。メリットとデメリットをしっかり比較した上で購入を検討してみてほしい。
装着がめんどくさい
フォームタイプのイヤーピースの最大のデメリットは装着のめんどくささにあると思う。指でギュッと潰して耳に入れて膨らむまで少し待つ、この一連の流れがめんどくさい。
イヤホンをケースから出したときに必ず両手でイヤーピースを持つことになる。動きながらの装着はかなり難しい。
ノイズキャンセリングの効力がダウン
密閉感が高いイヤーピースなのにノイズキャンセリングの効力は純正より弱まったように感じた。
単純にイヤーピースの素材が違うことによる相性の悪さがあるのかもしれない。密閉できているのでノイキャンオフでもかなり遮断できるがノイキャンが強力になることはあまり期待しない方がいい。
一方で装着感が高いため常に安定したノイキャン性能が享受できる。
100点は出ないが常に90点出てるイメージ
まとめ|純正がフィットしない or 低音の迫力を強化したいなら有り
まとめると、「WF-1000XM5」の装着感と密閉感を高めて音の迫力を底上げしたい方にはおすすめできる。
純正のイヤーピースが硬い素材なので耳に合わない人も一定いると思う。「AZLA SednaEarfit Foamax Standard」はフォームタイプなのでやや装着のめんどくささはあるが、一度装着してしまえばずれたり落としたりすることはなく付け心地がかなり良い。
私自身は、音質の好みと装着のめんどくささから純正のイヤーピースを使い続けることにした。この浪費と経験談が誰かの役に立てば幸いだ。
コメント