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キリンさん

  出身:富山県

  年齢:28歳

  職業:PdM

  趣味:生活改善,ガジェット,建築,旅行

  略歴:理系大学で建築を専攻

     ゲーム会社に企画職で新卒入社

     転職して現在は事業会社でPdM

【2024年4月】5万円以下完全ワイヤレスイヤホンランキング|一個だけ選ぶならどれ?

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2024年になってからまだ4ヶ月経っていないというのに完全ワイヤレスイヤホン市場は大変盛り上がっており、その中心にいるのがAVIOT「TE-ZX1-PNK」、SENNHEISER「Momentum True Wireless 4」の2つだろう。

私自身もこれらの2商品を実際に購入してそれぞれがっつり聴き込んでいる。どちらも本当に素晴らしいイヤホンだ。

今回は2024年4月時点で発売されているハイエンドワイヤレスイヤホンの中で一つだけ選べるならどれを買うか、というテーマで話していこうと思う。

取り扱うイヤホンはこちらだ。果たしてAVIOTやSENNHEISERは私がかつて一軍認定したSONY「WF-1000XM5」を上回ることができるのか。

比較する完全ワイヤレスイヤホン
  • Technics「EAH-AZ80」
  • SONY「WF-1000XM5」
  • AVIOT「TE-ZX1-PNK」
  • SENNHEISER「Momentum True Wireless 4」

選定していく上での評価軸はこちらだ。是非購入の際にご参考いただければと思う。

評価軸
  • 音質
  • ノイズキャンセリング
  • 外音取り込み
  • 装着感
  • 機能性

それぞれの詳しいレビューは別途記事にしているのでぜひこちらもご参考いただきたい。それでは早速比較していこう。

目次

スペック比較

まずはそれぞれの商品のスペックを比較していこう。一覧はこちらだ。

項目SENNHEISER
「Momentum True Wireless 4 」
AVIOT
「TE-ZX1-PNK」
SONY
「WF-1000XM5」
Technics
「EAH-AZ80」
ドライバー7mmダイナミックドライバートライブリッド5ドライバー
(10mmダイナミック+平面磁気駆動型+BA×3)
8.4mmダイナミック10mmアルミ振動板
Bluetooth5.45.35.35.3
対応コーデックSBC、AAC、aptX™、aptX™ アダプティブ/ロスレス、LC3AAC,SBC,LDACSBC,AAC,LDAC,LC3SBC,AAC,LDAC
ノイズキャンセリング
外音取り込み
バッテリー単体:最大7時間(ANCオン)、最大7.5時間(ANCオフ)
ケース込み:最大30時間
単体:最大8時間
ケース込み:最大20時間
単体:最大12時間(ノイキャン使用で8時間)
ケース込み:最大36時間(ノイキャン使用で24時間)
単体:最大7時間(LDAC&ノイキャン使用で4.5時間)
ケース込み:最大24時間(LDAC&ノイキャン使用で16時間)
充電端子USB-C(8分で1時間使用可能)
Qiワイヤレス充電
USB-C(10分で1時間使用可能)USB-C(3分で1時間使用可能)
ワイヤレス充電
USB-C
ワイヤレス充電
マルチポイント2台2台2台3台
専用アプリ
防水性能IP54(防塵防滴)IPX4(防沫)IPX4(防沫)IPX4(防沫)
独自機能Snapdragon Sound
オーディオパーソナライゼーション
タッチコントロールカスタマイズ
バッテリー保護モード
イヤーピースフィットテスト
サウンドゾーン
アーティスト監修独自サウンドガイダンス
アーティスト監修イコライザー
イヤホン探知機能
アダプティブサウンドコントロール
スピーク・トゥ・チャット
イコライザー
ファインド・ユア・イコライザー
360 Reality Audio
DSEE EXTREME
最適なイヤーピース判定
ダイレクトモード
JustMyVoice™
タッチセンサーカスタマイズ
音質・接続優先モード
外音コントロールカスタマイズ
重量本体;左右それぞれ6.2g
ケース込み:72.4g
本体;左右それぞれ7.1g
ケース:64g
本体;左右それぞれ5.9g
ケース:39g
本体;左右それぞれ7g
ケース:50g
付属品イヤーピース:XS/S/M/L
ケーブル:USB-A – USB-C
シリコンイヤーピース:S-short/S-tall/M-short/M-tall/L/XL
ウレタンイヤーピース:M/L
ケーブル:USB-A – USB-C
カラビナ
セミハードケース
イヤーピース:XS,S,M,L
ケーブル:USB-A – USB-C
イヤーピース:XS2種,S2種,M,L,XL
ケーブル:USB-C – USB-C
発売日2024年3月1日2024年2月2日2023年9月1日2023年6月15日
価格49,940円(税込)49,500円(税込)41,800円(税込)36,630円(税込)

スペック面でのそれぞれの特徴はざっくり下記のようになっている。

スペック特徴
  • Momentum True Wireless 4:Bluetoothバージョン(5.4)、防塵性能、aptX系コーデック対応
  • TE-ZX1-PNK:5基のドライバー構成
  • WF-1000XM5:バッテリー持ち、軽さ、独自機能
  • EAH-AZ80:マルチポイント3台

個人的にはTE-ZX1-PNKのドライバー構成やWF-1000XM5のバッテリー持ちが目を引くところだと感じた。

外観比較

続いて外観比較だ。

デザイン性

まずデザイン性については4者4様に素晴らしい。ハイエンド機種ということで強いこだわりを感じる。

個人的にはMomentum True Wireless 4のデザインが特に好みで、ファブリック調のケースからメタリックな本体が出てくる組み合わせが最高にクールだ。

サイズ

サイズ感について実際の使い勝手に影響ある要素だと思うのでぜひご確認いただければと思う。

ケースを並べるとこの様な感じだ。

ぱっと見でMomentum True Wireless 4とTE-ZX1-PNKのケースサイズが大きめだということがよく分かると思う。完全ワイヤレスイヤホンをポケットに入れて持ち運びたい方にとってこれらのサイズ感は若干使いづらさを感じると思う。

一方でWF-1000XM5、EAH-AZ80のケースサイズはとても小型で素晴らしい。このサイズ感の差は日々の使用感に大きく影響を与えるので考慮いただくことをおすすめする。ポケットからスッと出し入れできることはとても重要だと考えている。

次に本体サイズだが、TE-ZX1-PNKがかなり大型で、EAH-AZ80がやや大きめ、Momentum True Wireless 4が小型、WF-1000XM5が超小型、という感じになっている。

実際の装着感については後述するので引き続き読み進めていただけると幸いだ。

音質比較

さて、今回取り扱っているようなハイエンドの完全ワイヤレスイヤホンにとって最も重要視されるのがやはり音質だと思う。音質について私が実際にしっかり聴き込んだ上での比較をしていきたいと思う。

私自身の好みも含めて決めた順位になっているのでその点ご留意いただきたい。

ロックやメタルに軸足を置きつつたまにK-POPを聴きます。

まずは結論からいく。比較の結果以下のような順位と点数になった。

SONY
「WF-1000XM5」
SENNHEISER
「Momentum True Wireless 4 」
AVIOT
「TE-ZX1-PNK」
Technics
「EAH-AZ80」
1位:(5.0)2位:(4.5)3位:(4.0)4位:(3.0)
音質比較

まず最も音質が良いと感じたのはSONY「WF-1000XM5」だ。それもただ一番良いと思っただけではなく5点満点をつけたいと思うほど素晴らしいと感じている。

ポイントになったのは以下の3点だ。

WF-1000XM5の音質
  • 全域にかけての圧倒的な透明感
  • 低音の深みと豊潤さ
  • 中高音の伸びと華やかさ

特に音の透明感が抜群で生の音を聴いているかのような臨場感がある。私自身ロックやメタルばかり聴いているのだが、ドラムの打撃音やギターサウンドの鋭さがかなりダイレクトに伝わってくる。

WF-1000XM5を入手された際には是非とも以下のイコライザーを試してほしい。音の透明感と臨場感が数段階強化されてかなり良質な音楽体験を得ることができる。

次に良いと感じたのはSENNHEISER「Momentum True Wireless 4」だ。これはWF-1000XM5にかなり肉薄するラインまで来ていると思ったが、数週間のエイジングを経た結果WF-1000XM5には届かないという結果となった。

特徴としては全域のバランスが良いことと、コンサートホールで聴いているかのような空間の広さを感じられる音になっていることが挙げられる。

WF-1000XM5との若干の差に関しては、中高音の華やかさや切れ味がやや物足りないように感じたところから来ている。柔らかさのある音なのでポップスやR&Bはとても得意で、空間の広さを活かしてクラシックを聴くのに向いていると思う。

ここは好みで僅差負けという結果になった。

次にAVIOT「TE-ZX1-PNK」だ。これも本当に素晴らしい音質ではあるのだが、音の分離感がどうしても気になった。

ドライバーを3種類5基詰め込んだことで低音~高音、繊細な音までどれもが確実に鳴っていて他のイヤホンでは聞こえなかった音まで細やかに聞き取れる。その代償なのかどうしても音の一体感が上位の2機種と比べると劣るように感じたんだ。

一体感が欠けると音のパンチや抑揚が弱まったように感じてしまう。抑揚について具体的にはサビに入る瞬間のガツンとした盛り上がりが足りないように感じた。TE-ZX1-PNKに関してはまさにそれが起きている。

音の分離感はもちろん一定あった方が鮮明な音になって良いのだが、もう少し一体感が保たれていれば1位になった可能性も十分にあった。

最後はTechnics「EAH-AZ80」だ。

まず価格で考えてほしいのだが、他の機種と比べて1段階安い機種になっているのでその分音質では劣るのは当然だ。クリアさや低音の迫力、中高音の煌びやかさなど全体的に少し物足りなく感じる。

音の特徴としては、非常に柔らかくしっとりとしていて潤いのあるサウンドとなっている。女性ボーカルが伸びやかに歌うバラードがとても得意な代わりにロックやポップスなどのメリハリや盛り上がりを求める音楽にはあまり向かない。

ということで好みから少しずれていることもありEAH-AZ80が今回最下位となった。十分すぎるくらいにいい音なんだけどね。

ノイズキャンセリング比較

続いて完全ワイヤレスイヤホンの必須機能である「ノイズキャンセリング」だ。評価基準は以下の2点だ。

評価ポイント
  • 強力さ
  • 風切り音

順位は以下のようになった。

SENNHEISER
「Momentum True Wireless 4 」
SONY
「WF-1000XM5」
Technics
「EAH-AZ80」
AVIOT
「TE-ZX1-PNK」
1位:(5.0)2位:(4.5)2位:(4.5)4位:(4.0)
ノイズキャンセリング比較

1位はSENNHEISER「Momentum True Wireless 4 」だ。

これまで聴いてきたどのイヤホンと比べても勝っていて、オンにした瞬間の静けさが圧倒的だ。

少し細かい点で言うとノイキャン時の風切り音はやや気になるが、「風切音の防止」モードにすれば解消できる。切り替えが少し手間だが許容できる点に感じた。

Momentum True Wireless 4のノイズキャンセリング種類
  • オン:強力だけど風切り音がそこそこ気になる
  • 風切音の防止:パワーは少し下がるが風切り音がほぼ消える

2位は同率でSONY「WF-1000XM5」とTechnics「EAH-AZ80」だ。これらも十分に強力なのだが、1位には一歩劣る印象を受けた。

「WF-1000XM5」の方はノイキャンの強さをかなり売りにしていたが、実際に使ってみるとそこそこ外音の侵入があるように感じた。イヤーピースと耳との相性が悪いだけな可能性もあるのでぜひ試聴してみていただければと思う。

AVIOT「TE-ZX1-PNK」のノイズキャンセリングに関しては実用的なレベルではあるものの、同価格帯のノイキャンの強力さを考えると少し残念。そういうコンセプトのイヤホンじゃないからOK。

外音取り込み比較

次はノイキャンと同じくらい大事な「外音取り込み」だ。外音取り込みの評価基準については機能自体のクオリティに加えて即座にノイキャンから切り替えられるかがとても重要なため基準の一つとして組み込んだ。

評価ポイント
  • 音量
  • 音のナチュラルさ
  • 即座にノイキャンから切り替えできるか

順位は以下のようになった。

SENNHEISER
「Momentum True Wireless 4 」
Technics
「EAH-AZ80」
SONY
「WF-1000XM5」
AVIOT
「TE-ZX1-PNK」
1位:(5.0)2位:(4.0)2位:(3.5)4位:(3.0)
外音取り込み比較

ここでもSENNHEISER「Momentum True Wireless 4」が1位となった。

前作の時点でかなり優秀な外音取り込み性能をしていたが、今作も引き続き素晴らしいクオリティとなっている。比較対象となりうるのは現代最強の「AirPods Pro第二世代」ぐらいかと思う。

また、「外音取り込み時に再生停止する」機能がめちゃくちゃ便利で、ワンタップで音楽を止めて外音取り込みに切り替えてくれるため重宝している。速度もなかなか早い。

2位はTechnics「EAH-AZ80」だ。

COREILのイヤーピースを装着

やや機械的な音になる点は気になるがこれも十分に使いやすく実用的だ。アンビエントとボイスフォーカスの2つのモードがあり、ボイスフォーカスはかなり人の声も聞き取りやすくなっている。

EAH-AZ80の外音取り込み

アンビエント:外音をそのまま取り込む
ボイスフォーカス:声を聞き取りやすく調整して取り込む

また、「外音取り込み時に再生停止する」があるので咄嗟の会話の時にサッと対応できるのが好印象。

十分に優秀なのにMomentum True Wireless 4があまりにも強すぎたという感じ。

3位はSONY「WF-1000XM5」だ。

普通に会話はできるけどクリアな音声とまではいかない。コンビニのレジでの会話は問題なくできる。音楽の再生停止と外音への取り込みを別々で操作しなきゃいけない点がかなり残念。左右両方のタップが必要でめんどくさい。

ソフト面のアップデートでなんとかなりそうな気がするのだが難しいのだろうか。「外音取り込み時に再生停止する」機能の有無でかなり体験に差があるので是非実装してほしい。

4位はAVIOT「TE-ZX1-PNK」だ。

これも問題なく使えるけど強力ではない。あとノイズキャンセリングからの切り替えに長押しが必要なのがやや焦ったい。咄嗟の会話を聞き逃す可能性が高いのでその点がどうしてもマイナスになる。

装着感比較

次は装着感の比較だ。順位は以下のようになった。

SONY
「WF-1000XM5」
SENNHEISER
「Momentum True Wireless 4 」
AVIOT
「TE-ZX1-PNK」
Technics
「EAH-AZ80」
1位:(5.0)2位:(4.5)3位:(3.5)4位:(3.0)
装着感比較

基本的に完全ワイヤレスイヤホンの装着感については筐体サイズが小型軽量であればあるほど装着感が良いので、順位も概ねそのようになっている。

SONY「WF-1000XM5」、SENNHEISER「Momentum True Wireless 4」についてはほぼ差がない。小型軽量なのでかなり収まりが良い。どちらも非常に優秀。

AVIOT「TE-ZX1-PNK」についてはシンプルに本体がでかい。装着感はサイズ感にしては悪くないという印象で、意外と安定している。

Technics「EAH-AZ80」は本体サイズがやや大きめでコンチャフィットという形状を採用している。これが地味に耳に干渉してしまい長時間装着していると痛くなってくる。かなり人を選ぶ形状なんじゃないかと思う。

装着感からは少し話が逸れるが、上位の2機種についてはマスクの着脱時に引っかかって落としたりしないのがとてもありがたい。

機能性比較

最後は機能性の比較だ。順位は以下のようになった。

Technics
「EAH-AZ80」
SONY
「WF-1000XM5」
SENNHEISER
「Momentum True Wireless 4 」
AVIOT
「TE-ZX1-PNK」
1位:(5.0)2位:(4.5)2位:(4.0)4位:(3.0)
機能性比較

機能性に関してはTechnics「EAH-AZ80」が最も優秀という結果になった。ポイントはこちらだ。

EAH-AZ80の機能性
  • 専用アプリの親切さ
  • マルチポイント3台
  • JustMyVoice™

特に専用アプリの親切さが要因としては大きい。細かく設定できる上に分かりやすい。他社からは一段階前に進んでいる印象を受ける。

マルチポイント3台については、私個人としては2台で十分なためあまり活用していないが、スマホ+PC+タブレットのような構成の方にとっては唯一無二の価値になるはずだ。

2位はSONY「WF-1000XM5」を選んだ。

WF-1000XM5についてはバッテリー性能が他の追随を許さない高品質さで、ファインド・ユア・イコライザーのクオリティの高さからこの順位となった。

3位はSENNHEISER「Momentum True Wireless 4」だ。

必要な機能は一通り揃っていてそれぞれの品質も十分な上に、「防塵性能」を備えたこととが加点となってこの位置となった。

最後はAVIOT「TE-ZX1-PNK」だ。

機能面はそこそこ揃っているが他機種と比べると物足りない印象だ。特にワイヤレス充電に対応していない点と、イコライザーの使いにくさが目立った。

まとめ|一つだけ買うなら

ここまでいろんな要素で順位づけをしてきたが総合順位は以下のようになる

SENNHEISER
「Momentum True Wireless 4 」
SONY
「WF-1000XM5」
AVIOT
「TE-ZX1-PNK」
Technics
「EAH-AZ80」
1位:(5.0)2位:(4.5)3位:(4.0)4位:(3.0)
音質比較

結論一つだけ買うなら、SENNHEISER「Momentum True Wireless 4」という結果になった。

音質・ノイキャン・外音取り込み全てにおいて最高水準、かつ機能性も高くデザイン性も抜群。文句なしの最強完全ワイヤレスイヤホンだ。

以上、参考になれば幸いだ。

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